大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 

ごんじごんじ(ありじごく)

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私:「ありじごく」の事を飛騨方言では「ごじごじ」というが、飛騨では更に音韻変化して「ごんじごんじ」とも言う。
君:方言の音韻変化の原則はモーラの脱落、拍数の減少だけれど、それに逆行するような事を発言なさっていいのかしら。
私:もっともな疑問だ。ただし、方言資料を検討すると、冒頭の結論になる。さて根拠だが、小学館・標準語引き日本方言辞典には「ありじごく」の見出しでざっと二百の方言が記載されているが、「ごじごじ」の記載はあるが「ごんじごんじ」の記載は無い。久々野ふるさと文庫刊行会第四集「くぐのの唄と祭ばやし」は「ごじごじ・ごんじごんじ」の両論併記だ。
君:なるほど。もともとが「ごじごじ」であった音韻が久々野町では「ごんじごんじ」とも呼ばれるようになったという理屈ね。
私:「ん」の音韻をどうとらえるか、という問題だが、否定表現に少し触れたが、「ごんじごんじ」は鼻母音だね。つまりは音韻学的にはあってもなくてもよいような音なので、正確には「ご(ん)じご(ん)じ」と表記するのが正しいと思う。飛騨地方は鼻母音・鼻濁音がある地方なので、「ご(ん)じご(ん)じ」が発音出来る事はあながち悪い事ではない。
君:つまりは簡単。 ほほほ

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