大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 文法

方言学用語雑感

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閉鎖していた飛騨方言のサイトを再開しようと二か月前に突然に思って、あれごれ書き続けてきました。数冊の本を購入し読了していますが、まだ頭の中でこなれていないので、いずれ順番に書こうかなどと思っています。趣味の世界の事なので、どれだけ自由な時間が作れるかという事が第一に問題ですが、数年前まで町医者として仕事に忙殺されていた頃と比べれば比較的、時間は作りやすくなっています。この一か月ですが、明解方言学辞典・三省堂、が出版された事を知り、内容のほとんどをこのウエブの方言学用語のコーナーに書いてみました(ここ)。以前は200個ほどの用語だったので五割増しほどの数になりました。本来ならばこれで一応は区切りとしたい所ですが、そうは問屋が降ろしません。

★明解方言学辞典を内包する内容になったかと言えば、そうではありません。明解方言学辞典にあって今回、私のウエブに紹介した学術用語は本当にありがたい限りで、このような方言学の基礎用語を知らないで十年前にネット発信していたのかと思うと、思わず汗です。今後ですが、いかに私なりの発見があろうとも、それはきっと誰かが既に書いた事であろうし、第一に私は学会にも入らず、学会誌を読んだ事も無く、単なるアマチュア、今から入会しようにも焼けぽっくりを拾うだけでしょう。★実は内包しない学術語、そんなに多くはありませんが、これが大問題でしょうか、それらの語をみて私の素直な感想としては、とてもじゃないけど方言学者の方々とはやっていけない、賢すぎる方々ばかり、というか、凡人の私の言語感覚からすれば、えっ・ほんと・まじで、という事でどうにも納得できないような語がありました。★私の用語集には元々あったのに明解方言学辞典にはない言葉、これも大問題ですね。私なりに重要だと思っているのに、そんなの大した学術語じゃないよ、と言われたような気がしてしまうのです。★これに敷衍して、二・三の方言学の学術書の巻末の索引を見ると、まだまだこのウエブの方言学用語にない言葉が見つかります。つまりは私の方言学用語集は、これからも増え続けるのです。

ちょいと考えればわかる事、ひとつの学問を考えるのにその学術用語がたったの三百幾つなどという事は有り得ません。私が医学部の学生になった時、解剖学の教授が鬼教官で、解剖学用語を全てラテン語で正しく書けない者には単位はやらぬ、とおっしゃいました。絶対命令です。泣く泣く覚えました。その数、半年間で九千個です。一日に40-50個覚えないといけません。もっとも夏休みには一日に百個は覚えられるので、たまのお休みの日も作れます。覚え始めは苦労するのですが、そのうちラテン語の規則がわかり出すと飛躍的に語彙は増えます。試験はなんとか一回で済みました。

手元にあるドーランド医学英英辞典ですが、35年前に米国に留学し帰国する時に記念に買い求めた本ですが、約二千ページです。一ページに約百個の医学用語が記載されています。つまりはドーランド辞書には約二十万個の医学用語が書かれている計算になります。九千個の解剖学用語はドーランド辞書の4.5%を占めるのだろうという事がわかります。ただしこの二十万個の医学用語ですが、35年前のものです。iPS の単語は入っていません。今、ドーランドは上下二巻で4000ページ、40万語になっているのでしょうかね。私の専門、日本循環器学会の学術用語集でも数千の用語の記載があります。私のウエブの学術用語342(2020/1/25現在)が如何に少なすぎる数かという事がお分かりかと思います。

人生には目標が必要、当面は当サイトの用語集は千個を目標にしましょう。肝心の方言の語彙ですが、これは日本全体で百万個ほどあるそうで、とてもじゃないけど調べきれませんし、書ききれません。私がこだわるのは沢山の用語と、ほんの少しの文例、あとは書かなくてもわかるでしょ、というスタイル。

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