大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 語源

ようけ

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私:飛騨方言の副詞句「ようけ」は、随分と・沢山、と言う意味で西日本で広く使われている全国共通方言。
君:今日はその語源探しという事で、一応は見つかったのね。
私:ああ、決め手は小学館日本方言大辞典だった。「ようけ」は「よけい余計」を参照との事だった。
君:でも共通語では、余計な・余計に、とか、助詞を挟む事が多いのじゃないかしら。
私:そうだね。但し、そういう事を言われると余計、書き足したくなる。
君:なるほど。つまりは「余計」単独で名詞の事もあれば副詞の事もあるわね。
私:つまりは、よけい>よけ>ようけ、と音韻変化したようだが、「余計」が生まれたのは江戸初期、これは和製の漢語みたいな言葉だ。出典は、片言かたこと(1650刊)、安原貞室著、五巻の方言辞典。・・この語の語源は積善家在余慶といふことより出でたるなるべし・・との記載。余慶がいつのまにやら余計の字になり、しかも単に沢山という意味で使われるようになった。当時としてはなかなかナウい言葉という事で、西日本に普及、日葡辞書にも記載がある。 。
君:西日本の「よけい余計」の音韻変化は。
私:それはいい質問だね。上記辞典によると、エケ・ジョーキ・ヨーキ・ヨーキー・ヨーク・ヨーケー・ヨカ・ヨキー・ヨガエ・ヨキー・ヨゲヨゲ・ヨゲク・ヨクヨク、ヨッケ、等々、百花繚乱繚乱だね。
君:なるほどね。皆、同じ意味なのね。
私:左様でございます。僕は当初は「よう・け」かと思い、形ク「よし」連用形ウ音便+「け」かと考えてみたが、大外れだった。
君:時間がようけ無駄だったのね。 ほほほ

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