大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 語源

くろにえる

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私:くろあざになる事を飛騨方言で「くろにえる」というのだが、これは数少ない岐阜県の広域方言で、飛騨・美濃共に「くろにえる」。
君:ここは語源のコーナーなので、その語源が「くろ黒」+「にゆ煮」である証拠でもみつかったのかしら。
私:残念ながらそうではない。この言葉の意味としては黒+「にごる」という事だと思うけれど、これについては国研の日本言語地図(第80図)がある。ここ
君:細かすぎてよくわからないわ。
私:簡単に一言でいこう。岐阜県全県下で「くろにえる」の広域方言だが、実はそれだけではない。高知・大分・宮崎のそれぞれの県の一部に「くろにえる」が確認できる。そして和歌山は驚異の全県下。つまり全国共通方言。
君:なるほど自然発生説ね。岐阜県に於いては岐阜市辺りで発生して、飛騨にも伝搬したという事かしら。
私:こういう地図を見る時のポイントというのがあって、江戸では「くろじになる」、京都では「しむ・しぬ」。
君:つまり方言周圏論的には、京言葉よりもっと古い言葉の可能性があるのかしら。 ほほほ

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