大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 語源

ほんこさま

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私:飛騨方言「ほんこ」は報恩講の事で、この儀式を敬って「ほんこさま」と呼ぶ事のほうが多い。限られた方言学資料、民俗学資料を見た限りでは、各地で意味合いが少し異なるようだ。富山県射水(いみず)郡資料には、命日に家内だけで営む法要、との記載があったので、飛騨というか、大西村の報恩講様とは意味合いが違うね。
君:仏事という事では富山と飛騨は一致しているわね。
私:もうひとつ、尊敬語として「さま」をわざわざつける事も一致しているね。
君:飛騨方言では「さ」を使うわよね。ゆうびんやさ、さかやさ、等々。
私:それはとてもいい質問だ。「さ」は職能としての「人」という意味であり、尊敬の意味はほとんど無いと思う。「ほんこさま」は文字通り、尊敬の意味であり、これが省略されて「ほんこさ」になる事は絶対に無い。高山別院(光耀山照蓮寺)の別名は「ごぼさま」だが、別院の別名が高山御坊だから。同様の理由により「ごぼさ」となる事はない。
君:それに飛騨では「おかいこさま」という事はあっても「おかいこさ」とは言わないわよね。 ほほほ

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