大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 語源

ほんこ

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私:報恩講は仏事のひとつで仏語。祖師・先師の恩に報いるためにその忌日に行われる法要。高山市街の事はよくわからないが、大西村などという片田舎としては多く秋冬の農閑期に僧を自宅に招いて行う仏事供養を意味する。飛騨地方では、この名詞は訛って、専ら「ホンコ」と呼ぶ。アクセントは平板。今、全国の方言資料をざっとみたが、愛知・岐阜となっていた。
君:どこのご家庭でも、という訳ではなさそうね。
私:民俗学の領域になっちゃうのかな。それについてもよく知らない。大西村に限れば、あちこちのお家でやっていたね。親戚と近所はおよばれにあずかる。報恩講を開催する家の子供の大事な仕事としては「おしょばんくばり・御相伴配り」というのがあった。報恩講の次の日に、丸い平餅を二個ずつ、村内の全戸に歩いて配る事。どこの家でも、お使いごくろうさま、と言って十円ほどの現金をお返しにと手渡して下さる。これは子供にとってはお年玉に匹敵する現金収入であり、たまらない仕事だった。子供心に、これは楽な商売だと思い、祖父祖母に御相伴配りを喜んでやらせていただきたいから毎月でも報恩講を開催してくれ、と頼んだことがある。
君:報恩講は毎年の村祭りのような儀式ではない、と説明されてギャフンという訳ね。 ほほほ

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