国語辞書には、別れの挨拶・あばよ、は俗語に分類され、
くだけた言い方、と記載されています。
さて飛騨方言の特徴ですが、男性・あばよ、女性・あばえな、と
男女ともに用います。
筆者は長らく、この言葉は東京語か、と思ってきましたが、
そうでもないようです。東海東山方言が輸出され、中央語になった
可能性があるのです。資料ですが、
方言から見た東海道。 研究書。山口幸洋(ゆきひろ)・著。
昭和五十七年、秋山書店刊。
東海道に属する地域の方言についての調査研究。
構成のひとつが、アバヨの語源がわかったー岐阜県徳山村戸入りでー。
同書によりますと、アバヨの語源は、あんばいよう(塩梅よく)。
飛騨方言についても同じ語源の可能性がありましょう。
文献では滑稽本・浮世床などにあり、江戸時代からの言葉ですが、
語源については、上記の山口説以外に諸説あり、
★喃語説(両京俚言考)、
★またあはばや(俗語考)、
★彼・あ、はヨ(毎日の言葉、柳田國男)、
★さらば(日葡辞書、西鶴)、
★おさらばよ(洒落本)、
★重言アバアバ(俚言収攬)。
参考 音韻からみた、あばよ、の語源
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