大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 動物

よが

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私:飛騨方言では「か蚊」の事を「よが」という。アクセントは頭高。
君:「よが」の漢字表記は「夜蚊」だわよね。
私:その通り。「よが」は方言であり、古語辞典にも出てこない。全国共通方言。青森、盛岡、岩手、秋田、福島、茨城、新潟、富山、長野、岐阜。
君:全国共通じゃなくて明らかに東側じゃないの。
私:まあ、そう言えなくもないね。言葉の研究としては、夜+蛾、でない事は明らか。単に一モーラ「か」でいけなくもないだろうが、飛騨方言では「ぶよ蚋」の事を「か」という。つまり飛騨方言「か・よが」は相補性。意味は重複しない。蛇足ながら2モーラ語「よが」は日本語の最小語条件に一致し、1モーラ語「か」より話しやすい。
君:話しやすいと言っても伝統方言たる飛騨方言に於いては、という事ね。最近じゃ飛騨では「よが」は使われないのじゃないかしら。
私:多分、そんなところ。「か(=ぶよ蚋)」も死語に近いかもしれないね。蚊は蚊でもアカイエカしか夜に活動しないらしい。日中に活動するのはヒトスジシマカで墓地や庭先で刺される。蚊の生態学をよく知らないが、東の地方、つまり寒い地方ではヒトスジシマカがあまりいないんだろうかね。それと、蛇足ながら人の血を吸うのは妊娠しているメスだけらしい。吸血は実は命を懸けての必死の子育てらしいね。
君:まあ、健気ね。それでもあの、プーンという蚊の鳴き音は嫌ね。 ほほほ

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