大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 動物

あかだんべ(ひよこ)

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私:飛騨方言では「ひよこ」の事を「あかだんべ」という。語源について推して知るべし。
君:それではあまりにも不親切だわよ。少しは説明くださらないと。
私:飛騨には養鶏農家がどれだけほどいらっしゃるだろう。そのような話ではなくて、昭和生まれの私のような人間が子供の頃に里山で遊んでいて、時として低木に鳥の巣を発見する事があった。そんな懐かしい思い出。
君:なるほど。鳥の巣の中に「ひよこ」がいて、それを「あかだんべ」と呼んだのね。生まれたばかりのヒヨコで、目がやたらと大きいものの、その目は閉じているばかりで、また母鳥にエサをねだって嘴を大きく開いているさまはほほえましい限りだわ。雛鶏を幼雛(ようすう)と言うけれど、飛騨方言の場合はニワトリに限らず、鳥のひよこ全般を意味するのね、
私:その通り。そうっと見つめて、またついつい日を改めて、その巣へ様子を伺いに行きたくなってしまう。あまりに急斜面の山は「かりぼしやま刈干山」といって、雑草が生えるだけ、その雑草は刈り取れば牛の餌になる。農林業においては真夏の大切な仕事。鳥の巣と「あかだんべ」を見つけた私は「かりぼし」刈りをしていた母に報告、親子で心和む瞬間を味わった事を今でも覚えている。
君:それはよかったわね。母親が若かった頃の思い出って大切よね。ほほほ
私:状況の説明はそれ位でいいだろう。語源についてだが、飛騨方言における「だんべ」とは男性の身体部分の事で「ふぐり」の事です。この古語の語源については、これまた定かではないが、「ふくらむ」辺りから来ているのだろうね。
君:わかるわよ。生まれたてのヒヨコちゃんは bare skin だからポッコリとした頭とお腹が赤い「ふぐり」のさまという訳ね。 ほほほ

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