私:表題に関して、まずは動画をどうぞ。
君:アクセント以外のお話が盛りだくさんね。
私:音韻学でいう所の glottal T phenom (bottle of water) とかね。今回はアクセントの話に絞ろう。箸と橋、高低アクセントで大混乱、のあたり。
君:彼は平均的な日本人以上に日本語に精通しているし、言語学としての日本語について母国の英国で高等教育を受けておられるので、このサイトで佐七君が書いてきた事なんて全て理解しておられるのよね。
私:いやいや、彼は脳科学とか横紋筋の生理学とか、ましてや喉頭に9種類の横紋筋があって声帯の張りを作って高低アクセントが作られている事はご存じないでしょう。
君:よくおっしゃるわね。日本人のあなたが彼よりも英語の発音が上手と言わんばかりに聞こえちゃうわよ。
私:それこそ誤解というものです。僕の英語の発音なんてひでえもんだ。僕が言いたい事は To understand is one thing, but to practice is quite another.
君:つまり理屈を知っていてもアクセントをはじめ発音は上手にならない。正しく発音しようとする努力こそが尊い、という事ね。
私:そう。僕が言いたいのはその事。それと日本人は喉頭の横紋筋ではなく、呼吸筋の正しい使い方を覚えて英語の強弱アクセントを練習すべし。
君:それは前回のお話で既に書いたわよ。
私:そうだったね。アクセントの総括をしよう。非優位半球(多くは右)がアクセント・プロソディ・イントネーションをつかさどるが、大脳と小脳には交差性大脳・小脳言語優位性というものが存在する。つまりは左右の大脳と左右の小脳、早い話が脳全体を総動員してアクセントというものは形成されるので、アクセントの練習は脳トレには持ってこいだし、地道な努力によって誰もが克服できるのだという事。声楽も同じだね。
君:声に関する練習は、喉を鍛える、と表現する事があるけれど、実は間違った表現なのね。
私:その通り。鍛えているのは脳だけだ。特にアクセントなどテンポの速い筋肉運動で一番に鍛えられているのが小脳だと思う。喉を鍛える事は絶対にできません。寧ろ歌い過ぎると痛めるだけです。singer's nodule という病名です。適当な休憩は絶対に必要です。
君:なるほど。ところで、ひと言ひと言、考えながら発する言葉で鍛えられているのは大脳の前頭前野ね。
ほほほ