大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 方言学
語順
私:先ほどだが、当サイト記事で「語順」という言葉が含まれる文をリストアップし新コーナーを作成した。文法というか言語学の問題だが、考えてみたい。
君:いいから結論を簡単にお願いね。
私:今までの書き方というか、私の根本思想に、英語は語順が全てだが日本語はそうではない、というものがあったが、やはり間違いだ。全て撤回させていただく。
君:あなたが何をどのように考えてきたかとか、考えが変わったとか、世間様は何も関心をお示しなんかなさらないわよ。
私:うん。結論を急ごう。日本語は膠着語で語順が自由なのでこの点が根本的に違っている、と考える事自体が間違い。世界の諸言語には必ず語順というものがあり、それは日本語とて例外ではない。具体的には主語(S)、動詞(V)、目的語(O)の語順は六種類(SOV/SVO/VSO/VOS/OVS/OSV)に分類されるというのが言語学の立場。然も前三者が世界の主要言語を網羅していて、後三者は極めて特殊な言語。英語はSVOの典型で、日本語はSOVの典型。日本語がSOVである事の理由はアルタイ諸語に属するから。
君:日本語は特殊な言語ではない、という主張は読者の皆様の支持が得られると思うわ。
私:日本語が特徴的なのは主語が省略されるという事だな。
君:英語も実はそうよ。
私:映画の中のショートセンテンスなんかだね。
君:溜息も立派な会話ツールだわ。
私:日本語には助動詞があるので、動詞+助動詞が文末詞となっていて、これが方言表現を決定づける要素になる。日本語は品詞を問わず、修飾語が被修飾語の前に来る(赤いリンゴ、とても美味しい)。
君:当たり前の事ね。
私:いや、哲学的な意味がある。大事な事を最後に、これが日本語。会話のマナーでよく言われる事だが、人の言う事は最後までよく聞け。そして文末詞が個人の仲間意識の象徴となる。
君:文章術の心得としては、言いたい事を最後に。
ほほほ