大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 方言学
祝森(いわいのもり)コトバ
私:このサイトは方言学が主題という、ほとんど日常生活に役立たないマニアックなサイトだが、管理人自身は日々、国語の深堀り修行の場と心得て更新し続けている。
君:前置きはいいから、祝森(いわいのもり)って何処。
私:愛媛県宇和島市にある地名。〒798-0078愛媛県宇和島市祝森(いわいのもり)。かつては北宇和郡来村の一部だった。
君:ここは方言学でも語順のコーナーでしょ。どんな関係かしら。
私:うん。結論を急ごう。宇和島市から南へ10キロばかりの部落、それが祝森だ。宇和島市のかつての話だが、子供が「取ってくれ、その本を」とでも言おうものなら古老から「祝森(いわいのもり)コトバを使う」と言って叱られたそうな。
君:ほほほ、叱るほどの事じゃないのに。
私:その通り。日本語として間違いではない。単なる言葉遣いの問題。但し、これを文法問題として捉えようとする人達がいた。
君:どんな方々かしら。
私:宇和島高校の国語の先生と日本を代表する方言学者。
君:名誉のために匿名ね。
私:結論から言うと、構文論的には日本語は単一の文法体系であり、日本語に方言は多数あるが文法はひとつしかない。日本語に倒語の文法などというものは存在しない。蛇足ながら、統語文法は言語学の分野の一つで、語と語が組み合わさって文を形成する際の規則や構造を研究する学問で、統語論・構文論・統辞論とも呼ばれる。
君:つまりは学問的には「祝森(いわいのもり)コトバ」は全否定されているのね。
私:左様でございます。ネットに痕跡を見つける事すら困難。このような時に役立つのが図書館だ。ネット検索万能の時代への警鐘としたい。
君:本当に役立たない知識のサイトね。人畜無害なだけが取り柄ね。
ほほほ