大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 気づかない方言各論
たべれ(=たべよ、たべろ)
私:共通語では他ラ下一(他動詞でラ行下一段活用)の命令形活用部分は「ろ・よ」だが、飛騨方言ではしばしば「れ」になってしまい、いっぺんにお里が知れてしまう事がある。
君:文法の用語で説明するより、表題の例のほうが直感的でわかりやすいわね。問題は活用ね。
私:例は幾らでもある。「腹いっぱい食べれ」とか、「おーい、ボールをこっちへ投げれ」とか。
君:「食べよ」「投げよ」と言えば、東京の人に現地を取られる事は無いわね。
私:日本の動詞で一番多いのが五段活用、八割程度か、これに引きつられて、ついつい「れ」の命令形になっちゃうんだな。動ラ五では「れ」は正解、つまり「しゃべれ」は正解なので、これらに引きつられている可能性はある。蛇足ながら五段動詞以上に爆発的に増えている動詞はサ変で、お茶する・スマホする・スタバする、等々。
君:これって、若者の言葉の乱れの事であり、実は飛騨方言の「気づかない方言」とは異なるジャンルの日本語の現象(=新方言、ネオ方言)じゃないかしら。
私:うん、そうそう。僕も書き始めてすぐにその点については気が付いたが、僕って国語学者じゃないからなあ。・・でも、せっかく書きはじめた記事なので、今日生きた証を残そう。
君:まあ、そう思いつめないで。飛騨方言の誤用(=気づかない方言)の可能性が寧ろ高いかもしれないわよ。・・つまりは、佐七君の気持ちよ晴れれ。
ほほほ