大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 気づかない方言各論

のべる(=のばす)

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私:共通語他サ四「のばす」の事を飛騨方言ではつい「のべる」などと言ってしまう事がある。
君:言わないわよ。あなただけ。
私:私の婆様が言っていたかな。これは簡単な謎解きだ。古語動詞としては動バ上二「のぶ延」、これは自他対が同じの結構、古い動詞だ。和語動詞と言ってもいいだろう。これでは使い勝手が悪いという事で、中世辺りからは他バ上二「のぶ延」は他サ四「のばす伸」にとって代わられるようになった。飛騨方言では、この動詞体系が古代のまま、近世語になり「のべる」に転じたという訳だね。飛騨方言では魚とか動物などを放し飼いにすることも「のべる」と言う。
君:魚とか動物の他動詞表現の場合は要は「のびのびとさせる」事。やはりどう考えても上二段ね。 ほほほ

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