大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 方言学

屋号の音韻変化

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私:言語学のなかでも音韻学においては wear and tear theory が働き、方言学の領域、屋号の呼び名とて例外ではない。
君:簡単に一言でいうと、言葉は言い易い方向に進化していくのであり、固有名詞とて例外ではない、という事ね。
私:例えば吉祥寺「きちじょうじ」は「きっしょうじ」と呼ぶ人のほうが多い。
君:なるほどね。屋号の例をお示ししてね。
私:私が知るのは大西村の屋号だけ。「さしち佐七」だが「さひち」と呼ぶ人もいるだろう。「佐七様」という意味で「さしっつぁ」もありだね。
君:レーガン大統領が就任時に、「アイアムレーガン、ノットリーガン」と仰ったのは有名ね。
私:屋号も長く使われていると音韻変化するし、拍数の長い屋号は音韻変化しやすい。
君:例は。
私:例えば「はんねも」があるが「はんえもん半衛門」から来ているに違いない。「じゅうろいも」は「じゅうろうえもん十郎衛門」から。「ひょきち」は「ひょうきち兵吉」から。「でんぞ」は「でんぞう伝蔵」から。「さくえも」は「さくえもん佐久衛門」から。変わったところでは「ながて長手」は「なわて縄手」から。信州松本市には縄手商店街というのがある。
君:全ての固有名詞が音韻変化しそうね。
私:日本、これの古名は「にっぽん」。奈良時代に中国語の発音(「ニエットプァン」に近い音)を真似て「にっぽん」という読み方が広まったと考えられている。「にふぉん・にほん」が始まったのは江戸時代から。
君:ニホニウム(Nihonium、原子番号113、元素記号 Nh )の命名に異議ありね。 ほほほ

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