大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 方言学
屋号のお尻のパターン(3)
私:屋号は名頭(ながしら)+お尻からなる江戸時代の男子名のバターンが大半。また、お尻は
「官職名風(門、蔵など)」
「排行(輩行、はいこう)(太郎、次郎など)
「排行変形(郎の脱落で数字のみ)」
の3パターンである事を書いた。今回は「排行変形」において三・四・九が無い事の理由について。
君:確かに、太一、良治、慎吾はあるけれど。
私:実は三はある。
君:えっ。実例は。
私:我が家の親戚に隣村に「せいざ」の屋号がある。これは排行「せいざぶろう清三郎」が排行変形した結果だと思う。
君:なるほど。「せいざぶ」では響きが安定していないので「せいざ」
私:いかにも。更には、私の知り合いにお名前が「しゅんざぶ俊三」という男性がおられる。
君:愛称ではなく、戸籍の実名ね。
私:その通り。
君:排行変形「四」は存在しないわね。
私:これは排行変形「じ二・次」と同音衝突するからだろうね。数学と同じで、存在の証明は実例ひとつで済むが、存在しない事の証明は不可能だね。
君:それでも、排行変形「九」は、多分、孫際しないわね。
私:ああ、現代語としては「りく陸」とか「たすく祐」はあるけれどね。
君:屋号としては「源九郎」はあるけれど、おそらく「源九」は存在しないのよね。
ほほほ