大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 方言学
屋号のお尻のパターン
私:屋号は江戸時代の男子名という事に尽きるが、これもパターンが決まっている。男女いずれにせよ、名前は名頭(ながしら)+尻からなる。屋号で一番に多かった尻は何だと思う。
君:つまりは、江戸時代における男子名の人気は何か、という質問ね。
私:いかにも。いきなり結論だが、~門、これが多かった。統計のようなものは無いと思うが、全体の数割。
君:85%の法則みたいなものがありそうね。数種類が大半を占めて、ほんの数割に残り数十種類が占める、というような。
私:一足飛びにそこに行くのはやめて、基本をまず知ろう。「~門」これは「なんちゃって官名風」の名前。この一派とは別のカテゴリーが排行(輩行、はいこう)。つまりは一郎、次郎。三郎、等々。また排行変形というのがあって「郎」の字を省く形、つまりは、~一(市)、~二(次、司)、等々。気を付けなければいけなのが排行には三と四(三郎と四郎)はあるが、排行変形には三と四がない。~五(吾)、から再開し、六・七・八はあるが、九はない。ところが十はあります。
君:なるほど、そういえばその通りね。「~蔵」は「~三」の意味ではなく、「蔵人」という官職を意味するのよね。
ほほほ