大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 方言学
桑ケ谷(くわがたに)
私:当サイトは言わば雑学サイト。屋号も方言の一種であると考えて今まで書いてきたが、今日はまた更に発展して、全国的に見ても珍しい飛騨の苗字について。
君:桑ケ谷姓は江戸時代の男性の名前ではないわね。
私:そう。全国的には70人前後という事で極めて珍しい苗字です。飛騨と東京に集中しているが、桑ケ谷姓の人が飛騨から東京に移り住んだ結果だと思う。桑ケ谷姓は江戸時代には無かった苗字で、明治の国民皆姓の制度により出来た苗字だと思う。然も、そのルーツは江戸時代まで存在していた旧吉城郡桑ケ谷村だと思う。桑ケ谷村は慶弔18年(1613)の飛騨国帳に記載がある。斐太後風土記には家数11と記載されている。村は明治初期の町村合併で消滅し、現在は飛騨市宮川町になっている。明治時代の飛騨高山の人々ですら、桑ケ谷村の事はご存じなかっただろうね。知っているのは郷土史家と、このサイト記事をお読みになった方々くらいだろう。
君:なるほど。町村合併で村の名前は消えても、村の名前を苗字になさった子孫の方々が令和の時代に生きておられるという意味ね。ノスタルジックなお話ね。
ほほほ