大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 方言学
法体名(ほったいな)
私:屋号のひとつに法体名がある。法体とは仏教の言葉で、法そのものというような意味だが、法体名は剃髪して頭を丸めた人、具体的には僧侶や医師、隠居などが名乗る名前だ。佐七や権兵衛など、如何にもお百姓さんを示す屋号などと異なり、例えば、宗春(そうしゅん)とか、洪庵(こうあん)などと言えば、医者とか芸術家らしい屋号という事になる。
君:大西村には代々が医者という家系は無いわね。
私:その通りだ。大西村で唯一の法体名と言えば長延寺があるが、これはお寺さん。そして大西村には「隠居」という屋号がある。元々は法体名で呼ばれていた家だと思うが、いつのまにやらその名前が後世の村人に忘れ去られてしまったというわけだ。
君:職業が続かないと屋号は続かないという原理がみえるわね。農林業は大西村で黙々と受け継がれてきた職業というわけね。
ほほほ