大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 題して佐七のブログ 

知り合いのじいちゃん同士の会話

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久々野ふるさと文庫刊行会様による昭和61年発行の、くぐのの唄と祭ばやし、の第293頁にご婦人の間の会話例があります。これをジェンダーを変えて男性同士の会和風に翻訳します。
A:これ、じいさま、おいでるがい。
B:おう、おるぞ。あんただれじゃいな。
A:おりゃ三木じゃさ。ちょっと見せてほしいものがあってよう、かりてきたさ(=お邪魔します)。
B:おう、わりがよ。ようきてくれた。だっしゃもない(=ちらかっている)けどあがってくりょよ。
A:そしゃあがらしてもらうさ。そこのばあさまぁ歌舞伎がじょうじゃった(=上手だった)そうやで資料がありゃみせてもらいたいんやけど。
B:あのなあ、台本はぎょうさ(=沢山)あったんやが、ばばさぁしなたで(=死なさったので)、よそぇくれてやって、はや(=もはや)無いんやが、写真があるでみせるさ。・・
B:( 奥の部屋へ行き嫁に向かい )あんね(=姉様)、わりゃお茶だいでくりょよ。おりゃ写真をみてくるわい。
B:( 戻って )おらんどご(=俺の所)の人ぁ歌舞伎きちがいで祭り前の忙しいどき、一月も二月も仕事をせんずに稽古ばっかりしとってとっつぁま(=父)にひまだされる位やったんやさ。
A:ほう、そんね(=そんなに)好きやったんがい。
B:これ、この写真がそうじゃさ。ええ女じゃろ。はっはっは。( そこへ嫁が五平餅を持ってきた。)
嫁:これ、せっかくやで食べないよ(=食べなされよ)。
A:こりゃうたてい(=有難い)こっちゃな。・・( いただいて後 )さぶうなるでじいさま、わり(=あなた)もがいき(=風邪)ひかんようにしょよ。ためらってな(=無茶をしないように)。あばよ。
B:ようきてれたなあ。またきてくりょよ。

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