大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 心理学 几帳面?佐七のキャラ

現代仮名遣い、副助詞「ずつ」

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私:「一つずつ」と言えば「一個毎に」の事。「二つずつ」と言えば「二個毎に」の意味。「ずつ」は小学生でも知っている。品詞は副助詞だろうね。
君:共通語「ずつ」の由来は古語「づつ」よね。
私:そうなんだよ。つまり平安時代あたりからの和語。中古語の重畳語「づつ」は、其の音韻のまま近世語になった。意味は平安文学も現代語も変わらない。但し、現代仮名遣いでは「ずつ」に変更された。当サイトでは四千ページ強の中で118ページで「ずつ」が用いられていた。但しその中の4ページがうっかり「づつ」を使っていたので、先ほどにすべて改めたところ。
君:小学生国語の問題ね。
私:まあ、そういいなさるな。確かに単純ミスとはいえ、なかなか気づかないものだね。
君:そうね。ところで歴史的仮名遣いもその時々の音韻を表していたのだけれど、当初から「づつ」だったのかしらね。
私:そんな事は無いと思う。古代の助数詞「つ」から副助詞「つつ」が生まれ、これが「づつ」に変化したのでしょう。
君:今日の話題は平凡すぎるわよ。修正した箇所もたかだか数か所だし。
私:ところが、飛騨方言では「ずつ」の事を「つ」という。これに関して方言学的に思わぬ収穫があった。
君:全国共通方言なんでしょ。四つ仮名問題かしら。
私:いや、四つ仮名問題ではない。飛騨方言では例えば「ずつ」の代わりに、ひとつつ・ふたつつ・みっつつ、という。共通語「ちょびっとずつ」は飛騨方言では「ちょびっとつ」だ。
君:なるほどね。飛騨以外には?
私:東京都利嶋・三宅島、静岡県、愛知県知多郡、三重県志摩郡、以上だ。全国広しと言えども限られた地方だね。
君:あら、畿内方言には無いのね。ところで共通語でも「づつ」と仮名表記しなければならない例があるわよ。井筒、竹筒、茶筒、花筒「はなづつ」、筆筒、火筒「ほづつ」。 ほほほ

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