大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 心理学劣等感

いつね

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私:飛騨方言では「いつのまにか・いつのまに」、これを「いつね」と言うんだよ。
君:いいえ、あまり言わないと思うわ。死語に近いのじゃないかしら。
私:まあね。そもそもが、「いつね」という言い方は共通語には決して現れてこないので、所謂、方言丸出しの雰囲気が出ている言葉だね。
君:そりゃそうよ。
私:だから、僕とて普段は折り目正しく共通語で話そうとする癖がついているから、「いつね」は用いない。
君:常に「いつのまにか・いつのまに」を使うのね。
私:まあそうなんだが、ついうっかり「いつに」と言ってしまうかもしれない。
君:なるほど、あり得るわね。
私:そんな時に相手がキョトンとなさって、「いつのまに」の意味ですか?、とでもお聞きなさると、たちまちに飛騨方言コンプレックスに陥ってしまうという心理学の話題。キーワードは「気づかない方言」。立派な学術語。この存在に気づいて方言学にのめり込む人は多い。
君:ほほほ、それはあなた。ところで、開き直って、飛騨の出身である事を明かせばいいだけの事じゃないのかしら。
私:いや、奥の手がある。共通語「いつに一・壱」だが、ひとつには、あるいは、また、もっぱら、ひとえに、まったく、等々の意味があるから、これにこじつけて会話の流れを作ってしまえばいいね。カミングアウトだけは勘弁してください。
君:とっくにバレているわよ。 ほほほ

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