大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 多義語
うたれる
私:飛騨方言の受け身の動詞「うたれる」だが、ふたつの意味があるようだ。他動詞「うつ打」は多義語の動詞につき、共通語「打たれる」そのものが多義語であるので、あまり面白くもない話かもしれない。
君:確かにね。共通語「打つ」と言えば、ぶつける、叩く、火打石を使う、楽器を演奏する、砧で衣を打つ、弓の弦をはじく、球をたたく、田畑を耕す、祝いの手をたたく、芝居を興行する、きんちょう金打を行う、印をつける、注射する、電報を発信する、心に刺激を与える、攻撃する、等々、きりがないわね。
私:うん、日国には数十の意味が記載されている。飛騨方言の語法としては「こころうたれる」「うちくだかれる」以上の相反する意味の多義語のようだ。誰それの言葉にうたれる、と言っても、意味は「こころうたれる」とは限らない。「がっかりした」という意味でも使えます。
君:インパクトを与えた事は違いないけれど、いい意味か悪い意味か、判然としないという事ね。
ほほほ