大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 多義語
うすをひく
私:共通語「うすをひく臼引」について飛騨方言に面白い別の意味がある。
君:あら、「うす臼」そのものが多義語という意味かしら。
私:うん、古くからの生活語彙「うす」なればこそ、共通語に既に多義性があるのは当たり前、隠語あたりにも幾つかの意味があるが、良い子の国語教室・良い子の方言教室では割愛させていただこう。「うすからきね」という表現もあるが、うすは女性・きねは男性、つまりは女性から男性に働きかける事、これがさらに転じて、物事の順序が通常の逆の場合を言う事もある。
君:生徒が先生に教える、とかね。今日の話題も「うす臼」そのものの多義性の方言問題ね。
私:いや、「うすをひく臼引」という動作の多義性。飛騨方言では「体がかゆくてあちらこちらポリポリと掻く」という意味がある。
君:動作の事を言うのね。「うすからきね」も実は動作についての究極の比喩というわけね。
ほほほ