大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 多義語
まいまいこんこ
私:今夜も毎度ばかばかしい飛騨方言のお話におつきあいのほどを。飛騨方言で「まいまいこんこ」といえば、てんてこまい・きりきりまい、を意味する擬態語で使ったり、他には子供の遊びで、体をグルグルと回転させて目まいの状態にする事などの意味がある。
君:あまり詳しい説明は必要なさそうね。
私:うん。強いて言えば動ハ四「まふ舞」連用形の重畳語+方言接辞(指小辞)「こんこ」の複合名詞という事だね。小学館・日本方言大辞典では「まいまい舞舞」の見出しで17通りの意味の記載があった。大半の地方でやはり方言接辞が使われている。共通性というものを感ずるね。一ページに渡ってぎっしりと書かれていたが、とても紹介しきれない。意味として最も多くの地方で使われていたのが「かたつむり」。つまりは柳田國男・蝸牛考の内容に一致する。
君:飛騨では「かたつむり」の意味で使わないかしらね。
私:使わないね。蝸牛考には、飛騨高山「まめくじり・まめくじら」の記載が有る。
君:なるほど、ナメクジからの発想よね。飛騨方言では他に方言接辞「こんこ」の例はないかしらね。
私:うーむ、思い浮かばないね。雪やコンコ・あられやコンコ、から想像するに「こな粉」に通ずるね。幸田吉左衛門「飛騨のことば」には、思った通りだが、粉の意味の記載があった。同義語「こっこ(粉)」の記載もあった(金山)。よくお調べになったものだね。
君:どうやら「まいまいこんこ」は粉がパアッと地上を舞うさまから来た言葉のようね。
ほほほ