大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 多義語

いすぐ

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私:共通語「ゆすぐ濯」は「さっと洗う」という意味。これが飛騨方言では「いすぐ」、つまりはウ列からイ列への音韻変換で生まれた動詞。そして多義語になっている。
君:簡単に一言で説明してね。
私:飛騨方言「いすぐ」は、口をゆすぐ(うがいをする)という意味、物を洗う、この二つの意味。
君:あらあら、多義語にしては迫力無いわね。似たような意味じゃないの。口の中を洗うのがうがい。
私:確かにそうだね。でも「動ハ四うがふ嗽」は和語じゃないのかな。千年以上、意味は変わっていないよ。変わったところでは動ハ四うがふ嗽」は笙の楽器の演奏法を示す動詞、うがいをする時の気遣いのような吹き方で吹く、という意味。
君:「ゆすぐ」の語源って「すすぐ」かしら。
私:とてもいい質問だ。古語「すすぐ」は和語動詞といってもいいかな、そして「ゆすぐ」は近世語。どうせ「湯ですすぐ」辺りから出てきた言葉だろう。
君:安易な発想は禁物よ。 ほほほ

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