大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 多義語

(動ラ下一)いける

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私:共通語の「動ラ下一いける生・活」だが、古語(動カ下二・いく)ではかなりの多義語のようだ。生かす・生かしておく、(死んだものを)生き返らせる、花や枝を瓶などに挿す、(土の中や灰の中に)埋める。飛騨方言でも同様の多義語になる。
君:古くは四段活用で、中世以降は上二段活用がみられるけれど、連用形はどちらとも決められないわね。
私:うーん、上二段活用は自動詞だね。これの他動詞化が下二段。つまりは上二段の後に下二段が出来た。花や枝を瓶などに挿す、(土の中や灰の中に)埋める、これは実は二つの用法とも、生きらせる、の発想から来た動詞。つまりは切り花でもキチンと花瓶に挿せば生きたように見せるという事だし、(土の中や灰の中に)埋めるとは、栗を土に埋めて貯蔵用とするとか炭火を灰に埋めて火力を温存させておくとか、このような発想から来た用法だろう。
君:いけにへ、生きたまま神に供えるニヘ、という恐ろしい言葉もあるわね。 ほほほ

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