大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 

連濁の地域差

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私:先ほど閲覧した。まずは動画をどうぞ。

君:盛り沢山の動画ね。今日の結論は?
私:連濁の条件(6)。17m11sの部分。連濁を好む地域とそうでない地域がある(詳細は不明)。
君:私はあなたに命題ではなく結論を聞いているのよ。
私:失礼。結論だが、飛騨は連濁を好まない地域だ。
君:なるほど。飛騨は、なかた・なかしま・うえた・けんきゅうしょ・さいばんしょ・きりはり、ね
私:なかだ・うえだ、は飛騨でもありだが。
君:しょ所、はどう?
私:呉音だね。漢音は「そ」。これがどうして「じょ」になる地域があるのか。飛騨出身の僕には想像を絶する世界だ。いくらでも飛騨方言の他の例がある。
君:他の例?
私:「おたびしょ御旅所」という日本語があるが、飛騨でも「しょ」。他には「すてんしょ」といのもある。
君:すてんしょ?
私:鉄道駅の事だ。例えば上呂ステンショ。
君:ほほほ、ステーションという外来語の転成ね。
私:飛騨方言の近代語というわけだね。国鉄高山線の全線開通は戦前。戦後には「えき駅」に取って代わられたという訳だ。ははは、ただし、ステンショのベンジョ便所。飛騨方言話者は「ジョ」をジョウ場と聞き間違える可能性が大だと思う。停車場、駐車場とかね。ついでだか安息所・会議所・休憩所等々も、若し連濁になったら飛騨人は場に聞き間違えるだろうね。
君:ほほほ、面白い問題があるわよ。測候所。
私:うーん、なるほど。日本語では「ソッコウジョ」だが、生まれも育ちも飛騨の私なんか、ついつい「ソッコウショ」と言ってしまうね。怖いな。お里がばれちゃうわけだ。
君:ほほほ、左七も気が小さいわね。ところで日本語はキュウケイジョ休憩所、ショクギョウアンテイショ職業安定所、の例の如く、つまりは統一されていないのよ。ライマンの法則ともいうけれど。
私:何が何だかわからなくなってきた。
君:今日は私に結論を言わせてね。つまりは連濁の地域差の検討も結構ですが、「所」ひとつをとっても「しょ」なのか「じょ」なのか、日本語そのものに実は揺らぎがあるのよ。例外も多いライマンの法則。
私:いくら飛騨方言でも「便所」は「ベンジョ」だな。ぶふっ
君:当然ね。この語だけは飛騨方言であるなしに関わらず濁らないとだめね。ほほほ

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