大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 新方言

新方言とは

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私:「新方言」の提唱者は井上史雄先生。昭和57年度科学研究費補助金(総合研究A)研究成果報告書の論文、井上史雄編《新方言》と《言葉の乱れ》に関する社会言語学的研究 : 東京・首都圏・山形・北海道(昭58・3)第2章。
君:変わりゆく若者言語という意味では、この井上論文もやや古めかしくなってきたわね。
私:おっしゃる通り。SNSの無い時代の若者言葉だからね。当時といえばポケベルの時代だったかな。
君:そんな事は別の話題でしょ。「新方言」の定義はなに?
私:此の学術語の定義は、現代に生まれた方言、若い世代に多く、非標準語形、使用者自身が方言として認識、の三条件を満たすもの。若者が標準語にない語彙を方言から取り入れる現象。例「違っていて」を「違くて」。
君:なるほど。この三条件って言い換えが可能ね。
私:うん。若い世代に多いというのは世代という名前の「階級方言」、非標準語形とは「文法を無視」、使用者自身が方言として認識とは「方言意識」の事。つまりは「新方言」とは一言でいうと、方言意識をもって破格文法で語られる若者の階級方言の事。もっと突き詰めて書くとすれば、わざと方言っぽく語る若者の言葉遊び、という事。
君:なるほど。短いほど覚えやすいわね。もっと短くできないかしら。
私:うーん。例えばこんなのどう?「新方言」とは「若者の方言遊び」。
君:あら、違うわよ。若者が伝統方言を話しても方言遊びになるのだから。「新方言」とは一言でいうと「若者による方言進化」という事なのよ。 ほほほ

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