大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 方言学

難読地名とは(2)

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私:全国の難読地名にはパターンがある。
君:総論中の総論ね。
私:代表選手は★「熟字訓」。ただし、有名な熟字訓は難読地名にならない。
君:やまと大和、さっぽろ札幌、などね。
私:おっと。いきなり二番目か。さっぽろ札幌、は★★「アイヌ語」だ。つまりアイヌの音韻の当て字だから難読地名。やまと大和の場合は、「やまと」という和語の音韻が元々あった。ここにイメージがあう中国語という事で、おおきくて平和な、というような当て字、つまりキラキラネームにしたので難読地名になったんだ。
君:子供の名前で「こすも宇宙」とかがそうよね。
私:アイヌ語が出たので、思いっきり南の地方にも難読地名があるよ。勢理客(じっちゃく)。
君:なるほど、それは★★「琉球語」の当て字ね。
私:続いては★★★「方言漢字」。例えば千葉県匝瑳(そうさ)市。このような漢字をコンピュータ社会で運用するために「JIS第三水準漢字」が制定された。同水準は人名漢字も含まれるが、地名漢字も多い。
君:飛騨市の旧字ね。
私:そう。旧字であり、方言漢字ではないと主張なさる方もおられようが、肝心の飛騨地方ですら、使う人がいないので方言漢字といってもいいね。
君:人名と言えば「斎藤」に複数の漢字があるのは有名よね。飛騨市の例と言い、少しの差なので、老眼の人など、視力障害の人は見誤って当然だわ。
私:そう。方言漢字は使わないに越したことは無いね。
君:まだあるかしら。
私:大阪市の「柴島」と書いて「くにじま」、これはどうだ。元々は国島の漢字だったのかな。いつの時か「柴」の漢字に変えてしまったが、音韻「くにじま」は変わらなかった。読みやすい方向に、という事で、撥音便になったり、長母音が短母音に、或いは二重母音が単母音になったり、短呼化等々、こちらはきりがないね。方言音韻学の定石に通じる。
君:まずは上記の★印だけを頭に入れておけばいいわね。 ほほほ

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