大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム
後期中等教育・古文
私:後期中等教育、所謂、高校授業、では古文をかじるが、方言の理解には必須の教養だね。
君:中学時代の古文は日本の古文文化に触れるための入り口ね。古文と現代語たる方言との関係は。
私:現代語であっても語源を古文に求める事が出来る。高校生ともなると古語辞典を一冊持つが、どうせ持つなら語彙数の多いものが良いに決まっている。旺文社の『古語辞典 第十版』、これは約43,500語。金田一春彦さんの三省堂のは巻末資料(助詞・助動詞表)が秀逸、岩波古語はさすが大野晋さんで語源のオンパレード、どれもこれもよい辞典です。お金に余裕があれば全部を買い求めるのが正しいやりかた。
君:一冊で済ますなら旺文社というところかしら。
私:人によって好みは別れるね。方言の解析には三省堂版が良いと思う。
君:助詞・助動詞表という事かしら。
私:うん。但し、あくまでも佐七の趣味では、という事で。手元にあるのは第三版(1996)。年代ごとの助詞・助動詞表はおおいに助かっている。実は娘が大学入試に使ったものだ。リケジョなので入学した瞬間に見たくもないといって私にくれた。総括だが、現代語たる方言はともかく、伝統方言は必ず古文にルーツを求める事が出来るという事。謎解きゲームに近く、面白くてたまらない。
君:それはよかったわね。
私:高校時代にそんな事ばかりやっていたら、僕は迷うことなく国文科に進学していたな。実は僕は高校時代に国語の苦手意識が半端じゃなくて、今、この年になって古文をかじっているのが不思議て仕方ない。実は高校古文と言えば、忘れようにも忘れられない大切な思い出がある。恩師松崎先生の秘密の特訓だ。
君:まあ、それはまた、五十年以上も前の事を教え子が覚えているなんて、松崎先生も教師の冥利に尽きるわね。
私:僕が三教科で国語が苦手な事を心配してくださり、個人授業をしてくださった。
君:とは。
私:教科書の全文を徹底的に品詞分解しなさい、という課題で、僕は真新しい大学ノートに一行おきに書き写し、ひたすら辞書にあたった。最初は苦戦したが、コツもつかめてくれば占めたもの、放課後などにひとりこっそりと職員室に持っていき赤ペンをいただいて、最終的にはどんな古文も品詞分解ができるようになった。つまりはどんな古文でも意味がスラスラとわかるようになった。とにかく素敵な先生だった。今、人生を振り返ってもしみじみ思う、彼こそ真の教育者だ。高校時代の大切な思い出。
君:今日の結論は、鉄は熱いうちに打て、佐七君が飛騨方言の解析が可能なのは古文の松崎先生のおかげね。
ほほほ