大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム いろは歳時記
かねこり,おめっぽう,でっち
私:「いろは歳時記」の一句、「かねこりの 刀でおめっぽう でっちども」。冬の歌。
君:句の内容を簡単に共通語で説明してね。
私:「かねこり」は氷柱の事。語源は当然ながら鉄氷(かねこほり)だろうね。雪と違い氷柱が硬い事を鉄に例えたもの。「おめっぽう」は剣道からの言葉で決まり、「めん面・どう胴」の訛りだ。「でっち」は男児を意味する全国共通方言。句は・・・氷柱を刀に見立てて剣道のかけあい「面銅」を叫ぶ男児達・・・という意味。
君:飛騨の冬は寒いのよね。
私:昔の話だね。私の生まれは昭和28年だが、とにかく雪がよく降ったし、軒下には氷柱が垂れさがっているのが普通の風景だった。母屋ではなく、小屋などは屋根が低いので氷柱を取るのに背丈の小さい子供でも苦労は要らない。如何に固い氷柱とは言え、直ぐに折れてしまうが、氷柱は幾らでも有るので全く困らない。
君:素手でつかむのかしら。
私:当り前さ。かあさんが夜なべをして手袋あんで・・・童謡の歌詞というのは作り事、というのは言い過ぎかな。僕なんかお袋に手袋を編んでもらった覚えはないぞ。
君:それは聞かぬが花ね。あなたが忘れただけ。お母さまは覚えていらっしゃるわよ。
ほほほ