大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム いろは歳時記
ふぶきど,だいとる,いきまぶた
私:「いろは歳時記」の一句、「ふぶきどが 目だけだいとる いきまぶた」。冬の歌。
君:句の内容を簡単に共通語で説明してね。
私:「ふぶきど吹雪人」は飛騨の俚言、文字通り吹雪に遭遇する人の意味だ。「だいとる」は「出しておる」の音韻変化で方言学でいうサ行動詞連用形イ音便の事。「いきまぶた」は各種方言資料に当たってみたが記載がない。従って著者・岩島氏の言語感覚から生まれた言葉、ソシュール言語学でいうパロールじゃないかな。注釈は、雪まみれの事、との記載だが、雪+瞼の事じゃないかな。地球温暖化につき現在はそうでもないが、著者の時代の丹生川村はよく雪が降ったのだろう。北アルプスの村だからね。句は・・・吹雪にあった人が目だけ出している、瞼すら雪まみれの状態で・・・という意味。
君:飛騨の冬は寒いのよね。
私:頬かむり等で頭を隠すが、歩くためには眼だけはむき出しにしなくては、という事。
君:要は「雪まみれ」ね。
ほほほ