大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム いろは歳時記
らくじゃしき
私:「いろは歳時記」の一句、「らくじゃしき 酒に飲まれて 膳をはく」。この川柳のお題は、後悔先に立たず。
君:句の内容を簡単に共通語で説明してね。
私:この句の飛騨方言部分は「らくじゃしき楽座敷」。「らくざしき」そのものが飛騨の俚言で、堅苦しい礼儀作法を抜きにした酒宴の事。直音や濁音が拗音になる飛騨方言の他の例としては、しゃがし(さがし鷺脚、竹馬)、しゃぎ(鷺)、しゃかん(左官)、しゃく(裂く)、しゃく(柵)、じゃくろ(ザクロ)、しゃじ(匙)、じゃしき(座敷)、しゃび(錆)、しょいこ(背負子)、しょーぎ・しょーごい(そよご)、しょうらいとんぼ(蜻蛉トンボ)、じょうり(草履)、じょきりん(せきれい鶺鴒)、しょわない(世話ない)、等々がある。
君:なるほど、膳を履く、とは膳を足蹴にするという意味ね。
私:その通り。前後不覚に陥る事の例えと言ってもいいでしょう。
君:いかに無礼講とは言え、それは流石に失格ね。
ほほほ