大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム いろは歳時記
きだまり,ねぶか,こばし,ぞんぞ
私:「いろは歳時記」の一句、「きだまりに ねぶかとこばしで ぞんぞ食い」。この川柳のお題は、おお御馳走。
君:句の内容を簡単に共通語で説明してね。
私:これは飛騨方言オンパレードの句だね。「きだまり」は漢字表記では、生溜りになるだろう。東海地方は豆文化、八丁味噌は言うに及ばず、味噌カツ、どて煮、味噌おでんなど。この豆文化の延長に豆で作った醤油「たまり」がある。「きだまり」は自家製の醤油の事。我が家でも作っていたな。「ねぶか根深」はネギの事。「こばし」はエゴマ荏胡麻の意味で、アブラエ油荏とも言う。炒ってすり潰す。「ぞんぞ」はウドンの事。つまり・・自家製醤油にネギとエゴマをつぶしたものをかけてウドンを食べます・・という意味。
君:つまりは、戦前辺りはそのような食事が御馳走だったと言うわけね。
私:ウドンそのものをはじめ、汁からトッピングまで全てが自家製だった。
君:地産地消で食べたい放題だったのではなく、それでも尚且つ貴重な食事だったという意味ね。
ほほほ