大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム いろは歳時記
げばす,ぐちろべ
私:「いろは歳時記」の一句、「ごねどくは どっかでげばす ぐちろべぇ」。この川柳だが、パンチが少し足りないかな。
君:句の内容を簡単に共通語で説明してね。
私:まずは飛騨の俚言動詞「げばす」について。語源は「かけはずす」で、日葡辞書に記載がある。中世の畿内方言で、意味は「間違いをしでかす」、飛騨方言でも同様の意味で用いられる。原義は、庭先にやってくる野生の鳥を捉えるのには半円形のザルにつっかい棒を置き、このつっかい棒には紐をつける、遠隔操作で紐をたぐると野鳥が捕獲できるわけだが、これに失敗する事から来ている。飛騨俚言「ぐちろべ」は愚痴郎平から来ているのだろうね。愚か者の意味で、つまり仏教語。つまりは「ごね得と思ってもどこかで失敗するお馬鹿さん」という意味。
君:なるほど、駄々っ子戦術やクレーマー行為の事ね。
私:駄々をこねても世の中は動かないし、クレーマー行為は法律によって罰せられる。
君:短気は損気ともいうわ。
ほほほ