大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム いろは歳時記
まちしゅう,でがいごや
私:「いろは歳時記」の一句、「町衆の くらし守った 出買小屋」。この句は仲買人という生業を紹介した生活の句。
君:句の内容を簡単に共通語で説明してね。
私:歌の意味は・・旧高山市街の人々の暮らしを守った 仲買い商人達の出張所・・という事で、出張所とは旧高山市街と農村部の中間の街道筋にある小屋の事。「でがい出買」とは、市街から農村近郊に出張して、そこで米、雑穀、野菜、薪、炭などを買い付ける事。
君:大西村にもあったのかしら。
私:いや、無い。今でこそ立派なトンネルが完成したおかげで大西村へは高山市街へ自家用車であっという間の距離だが、昔はテクテクと大西峠を越えて高山にたどり着くのに半日がかりだっただろう。従って大西村ではこのビジネスモデルは成立しない。出買小屋があったのは丹生川村、清見村、国府村あたりだろう。
君:高山と言えば朝市が有名で、戦後あたりにに出買小屋は消滅したのね。
私:だろうね。農村部と市街が車で簡単に行き来できるようになったから。農家のおばちゃんに商機到来という訳だ。句の本当の意味は、町衆とざいごさ(在郷さ、農(山)村の人)の暮らし守った仲買人、という事だね。
君:中間マージンが商売の仲買人さんも時代の波には勝てなかったのね。
ほほほ