大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム いろは歳時記
あねさ,どうじ
私:「いろは歳時記」の一句、「あねさ どうじで 前をひろげ 蚤をとり」。この句は生活を歌ったものだが、川柳でもいいかな。
君:句の内容を簡単に共通語で説明してね。
私:歌の意味は・・あねさま(若い女性)が 玄関先で胸元をひろげて蚤をとっている・・という事。
君:ほほほ、色気の川柳ね。「どうじ(玄関)」については説明が必要ね。
私:うん、これは「ろじ露地・路次」の音韻変化だ。漢字の表記はどちらでもないし、どちらでもある。
君:つまり、もう少し説明が必要ね。
私:露地は文字通り露がかかる土地、つまりは屋根のない地面を示す。路次は表通りに続いている道、つまりは玄関先の意味。これらが混同して使われ、或いは意味が同化して、飛騨地方のように玄関の土間も示すようになった地方がある。
君:句意は。
私:注釈によれば、「郵便!」とうっかり玄関の戸を開けた配達員がびっくりした、というもの。
君:明治、あるいは戦前辺りは人の体にノミ・シラミがいるのが当たり前だった、という事ね。
ほほほ