大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム いろは歳時記
めこぞ,だいて
私:「いろは歳時記」の一句、「めこぞだいて じさまばばさま いろりばた」。
君:句の内容を簡単に共通語で説明してね。
私:飛騨方言の部分は「めこぞだいて」。目ヤニを出して、の意味。
君:「めこぞ」の語源は。
私:「目糞」で決まりだね。目糞が鼻糞を笑う、という諺があるが、自分の欠点に気づかずに他人の欠点を笑う事。
君:「だして」が「だいて」になるのは方言学におけるサ行動詞の連用形イ音便の問題ね。
私:サ行イ音便は平安時代に中央で生まれ、方言周圏論的に地方に広まった。中央では中世に廃れてしまったが、今も各地の方言に残っている。飛騨でも見られる。
君:句意としては、冬の句で、暖を取る囲炉裏端での老夫婦の会話は尽きなく、煤のせいでお二人の目に涙が絶えないという意味ね。
ほほほ