大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム いろは歳時記
はるきやま
私:「いろは歳時記」の一句、「はるきやま つぉっつぁま・あんにゃま 冬しごと」。
君:句の内容を簡単に共通語で説明してね。
私:飛騨方言「はるき春木」とは薪用の低木の事。冬の終わりに芽が出る前の低木を伐採して薪とするから。季語としては冬としてもいいでしょう。春木が生い茂る山が春木山。「つぉっつぁま」は「おとうさま」の音韻変化で一家の長の事、「あんにゃま」は「あにさま」の事で成人した長男。二人が冬山で伐採をして薪を作る仕事を詠ったもの。
君:木の種類は。
私:ナラやクヌギだね。よき(斧)で割って何カ月以上も「はるきだな春木棚」に積んでおいて乾燥させる。広葉樹で、燃焼時間が長く、安定した熱を提供し、灰の出る量が少なく、囲炉裏やストーブに用いる。
君:今の時代でも、飛騨の山村ではそんな生活かしらね。
私:そりゃそうさ。佐七の家には今でも囲炉裏もあれば立派なストーブもある。飛騨は雪国なのでマストアイテムだ。化石燃料と違いカーボンニュートラルだしね。
君:自然と共生した素敵なライフスタイルね。でも仕事は大変そう。使う女は男にせいぜい感謝しなくちゃね。
ほほほ