大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム いろは歳時記

ゆうがえし,あんにゃ,あねさ

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私:「いろは歳時記」の一句、「ゆうがえし あんにゃの代わりに あねさでも」。
君:句の内容を簡単に共通語で説明してね。
私:飛騨方言の語彙を抜き書きすると「ゆうがえし」「あんにゃ」「あねさ」だが、「あんにゃ」「あねさ」の音韻については説明が要らないだろう。
君:御兄さんと御姉さんね。「ゆうがえし」も音韻変化かしら。
私:その通り。語源は「結ゆい」+「返し」だ。
君:あら、それならわかるわよ。「結ゆい」は労働力の対価交換ね。
私:その通り。二つの田があるが、実は二軒それぞれの持ち物。これを二軒が共同作業で一気にやったほうが仕事がはかどるという心理学的な効用。
君:なるほど、スピードが二倍になるから、かかった時間が同じでも気持ちはいいわね。
私:今回はそういう問題以上に、深刻な問題がからんでいる。片方の家は男ばかりで、もう一方の家は娘ばかり。田起こし(田打ち)といって鍬で田を掘り起こす仕事は男手が必要。一方、田植えは早乙女の得意技という事で、二つの田の田打ちは御兄さん、そして田植えは御姉さんがやりましょう、という両家の取り決め。
君:わかるわよ。二人はいずれ結婚するのよね。ほほほ

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