大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム いろは歳時記
りょうづけ,くじり
私:「いろは歳時記」の一句、「りょうづけの あぜにくじりで 豆を植え」。
君:句の内容を簡単に共通語で説明してね。
私:これは春の歌だね。「りょうづけ両付」は隣接する二枚の田に段差がない場合に「あぜぬり畔塗」が両面に行われる様だ。「くじり」は二通りの意味があり、ひとつは秋の季語の「いねくじり稲抉」で、稲の束ねた所をほどく小道具。もうひとつは「まめくじり豆抉」で、これは春の季語。両付の畔に穴をあけて大豆や小豆の種を植える。春の風物詩として、まずは田植えを済ませ、続いては畔に豆を植える。
君:なるほどね。
私:稲抉が稲束をくじるのに対し、豆抉は畔をくじるという訳だ。
君:秋には枝豆を収穫するのね。
私:それもそうだが、根を張る豆によって畔の強度を保つという効果もあるね。
君:ひとつの大きな田んぼにすれば畔は要らないわね。
私:あまりに大きい田は作業が大変だからかな。
君:水泳ならば50mプールより25mプールがいい、といったところね。ほほほ