大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム いろは歳時記

ぬずきあな,つばけ,よめさ

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私:「いろは歳時記」の一句、「ぬずきあな つばけであけて よめさ見る」。
君:句の内容を簡単に共通語で説明してね。
私:全国どこでもそうだと思うが、戦前戦後あたりまでは慶弔は自宅で行った。祝言(しゅうげん)を飛騨方言では「しゅうえん」という。酒宴からの類推による誤れる回帰だと思う。
君:「祝言」+「酒宴」で「しゅくえん祝宴」ならぬ「しゅうえん」というわけね。
私:いかにも。無邪気というか、微笑ましいというか。「ぬずきあな」は覗き穴の訛り、「つばけ」は「つばき唾」の訛り。「よめさ」は「嫁さん」の短呼化。
君:宴席を隠す障子紙に唾のついた指で穴をあけてお嫁さんを見ようとする、子供の仕業ね。
私:いや。宴の参加者は親戚だけだが、隣近所の人達は外に火を焚いて暖を取り、酒がふるまわれる。そんな人達が酒の勢い余って、という事。
君:なるほど。家にとっては想定内どころか、感謝すべき社交行事という訳ね。ほほほ

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