大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム いろは歳時記
さがし,ちょける
私:「いろは歳時記」の一句、「らくらくと 高いさがしで ちょけていく」。
君:「さがし」は名詞で「ちょける」はラ下一段動詞ね。共に飛騨方言ね。句の内容を簡単に共通語で説明してね。
私:「さがし」は竹馬の古語であるさぎあし鷺足の事。鷺足は元々は田楽舞に用いる道具の一種。
君:なるほど、そのしぐさが遊び道具の一種・竹馬に似ているから、という事ね。
私:そう。現在の形の竹馬、即ち二本の竹竿の適当な位置にそれぞれ足がかりを付けて、その上に乗り、両手で竿の上端を握って体の平衡を取って歩くものは江戸時代後期に現れた。たかあし、ちくば、とも言い、季語は冬。「ちょける」も古語から来ている。自カ下一「ちゃうける・てうける」で、意味は、ふざける・戯れる。浄瑠璃などに用例があり、全国の方言になっている。畿内方言「おちょくる」の語源だろうね。
君:そうね。つまり、句意は、子供が楽々と竹馬を使いこなしているさま。遊びをせむとやうまれけむ。戯れせむとやうまれけむ。遊ぶ子供の声聞けば、わが身さへこそ揺るがるれ。(梁塵秘抄 巻第二 四句神歌 雑) ほほほ