大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム いろは歳時記
なんなんさま,がんもんも
私:「いろは歳時記」の一句、「なんなんさま おぶくさまかざって がんもんも」。
君:句の内容を簡単に共通語で説明してね。
私:簡単に一言、方言学とは素朴な学問。つまりはこの句は飛騨方言におけるオノマトペ+共通語。
君:はぐらかさないでね。「おぶくさま御仏供様」は供物(くもつ)で共通語。つまりは上の句と下の句が飛騨方言のオノマトペなのね。
私:その通り。「なんなんさま」については既述。つまりこれは擬音語、「なむあみだぶつ」の音韻変化。同様に「がんもんも」も擬音語だね。
君:仏事での擬音語といえば。
私:ははは、これも民話"ぶつ"に記述。仏具の「おりん」だが、そうっと叩くとリーンという音がする事から来ているのだろうね。鉦吾・鉦鼓・伏鉦・叩鉦・宗味鉦吾・六角畳・支木・撞木などの言い方もある。和尚様が叩く鉦が「クワン」と鳴った事を「食わん」にかけた飛騨の昔話。「がんもんも」は「ガンモンモン」と共鳴して聞こえた事からくる擬音語というわけだ。
君:大人のしぐさが子供にそのように聞こえたという句なのね。
ほほほ