大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム いろは歳時記
せんざい,しんがい
私:「いろは歳時記」の一句、「むかしは夜市 せんざい売って しんがいに」。
君:句の内容を簡単に共通語で説明してね。
私:むかしは夜市、これは説明が要らないだろう。
君:飛騨の高山と言えば朝市よね。市街の近隣の農家が採れたて野菜を道路端でお売りになるのね。なるほど、高山の朝市は実はその昔は夜市だったという事、電灯を灯した市だったのね。
私:高山市のネット情報だが、2024年8月5日(月)~6日(火)に陣屋前で夜市があったようだ。原点に復帰という事ですね。
君:夜市というよりは、夜祭という事ね。
私:早い話がその通り。朝市には祭りの要素は無い。かつての夜市にも祭りの要素はなかったんだろうなあ。
君:それはいいから、「せんざい」はわかるわよ。野菜の古語は「くさびら草片」「せんざいもの前栽物」「はたつもの畑物」よね。つまりは前栽物から来ているのね。
私:そうだろうね。
君:「しんがい」の意味が分からないわ。
私:意味は「へそくり」。これの謎解きはちょいと手ごわいぞ。だがなんと、突き止める事が出来た。しんがいに記述の通りだが、新開発の土地が語源だ。未墾の土地を開拓すれば、そこから得られた利益は全て自分のもの。
君:句意は・・今日の夜市は殊の外、沢山の野菜が売れたのでこれはへそくりにしましょう・・という事。つまりは農家の主婦の秘かな楽しみというわけね。
ほほほ