大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 中部方言「みえる」

みえてみられる

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私:生活の拠点が名古屋市になっているが、中部方言「みえる」の総本山ともいうべき町なので話題には事欠かない。
君:町でどなたかがお話なさって、おやっ、と思ったのね。
私:そうなんだよ。表題だが、先ほど、名古屋市末盛にある中華料理店・浜木綿の店員さんが使っておられた。二重敬語といってもいいかな。言わんとする事はわかるが、少し違和感を覚えるね。電話の応対だったと思うが、「只今、満席でございまして、お客様がみえてみられましたら・・」という使い方だった。
君:「来てみる」はいいけれど、「みえてみる」は駄目と感じたのね。
私:「みられる」自身にも違和感を覚えるのが僕の敬語感覚。間違いではないにせよ、僕には「尊敬」というよりは「受け身・可能・自発」の意味に響くね。「みえる」ひとつで尊敬の気持ちは伝わると思うので、「・・お客様がみえましたら・・」で十分だと思う。
君:本当は「みえる」という方言の表現はやめて「・・お客様がおみえになりましたら・・」の表現で応対して欲しかったと感じたのかしら。
私:まあね。どうせなら方言丸出しという事では「みえる」の更にその上を行く最高級尊敬語というものがあって、それは「みえてござります・みえてござらっしゃります」。落語家の円上師匠がやっていらっしゃったのが懐かしい。「みられてみえてござらっしゃる」でも名古屋とか、飛騨高山とか、岐阜市でも、津市でも通じるだろう。
君:全国どこでも通じるわよ。 ほほほ

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