大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 古代
古代の飛騨方言・遺伝子解析から見た東アジアの民族関係
私:国立遺伝学研究所の斎藤成也先生のご講演。
君:言語というよりは遺伝子のお話のようだけど、簡単に要約してね。
私:うん。たった一言で、日本人はアジア人の人種のるつぼ。古代から繰り返し、北から南から沢山の人々が渡ってきた。現生人類ではなく旧石器人の人骨がみつかり、急速に日本人のルーツが判るようになった。骨のDNAの解析、次世代シーケンサー技術によりこの数年の間の遺伝学の進歩は目覚ましいものがある。近隣諸国の人々との遺伝学的差異についても解析が容易になった。
君:もっと簡単に、要点をお願いね。
私:氷期に大陸と地続きになり、縄文人が渡来。縄文中期、つまりは第四間氷期には朝鮮半島経由で海洋の民が渡来。弥生時代になり三度、海洋の民が稲作文化を持って渡来。その都度、混血民族となった。
君:人と共に言葉も渡来したのね。
私:あまりに多くの古代のアジア諸国言語のごった煮で出来たのが古代日本語。
君:つまりは古代日本語のルーツは不明だけど、倭人の半島日本語が基本骨格になったという事かしらね。
私:まあ、そんなところでしょう。
君:系統樹とか主成分分析とか、コンピュータの独壇場ね。
私:こんなのもあるぞ。

君:うわあコンピュータ。人手ではないわね。
私:有名なソフトウエアがあるんだよ。MEGA(Molecular Evolutionary Genetics Analysis)。freeware だ。研究者には必須の道具だろう。学問に年齢制限は無い。君もやってみないか。
君:無理だわ。でもDNA解析で凄い事が判っちゃう時代になったのね。感心しちゃう。
私:知らなくてもよい事まで判ってしまう時代だ。やれやれ
君:でも、遺伝と言葉は別物よね。
私:当たり前でしょ。アジアの人々がどうやって日本列島にたどり着いたか、この数年で丸わかりというご時世だが、古代の言葉は不明だ。結局は日本書紀を読んで思いめぐらすしかない。となると両面宿儺伝説だな。ぶっ
君:両面宿儺って実は縄文人でしょ。
私:そりゃそうさ。顔が二つというは後世のでっち上げストーリーで決まり。日本書紀の記載を信じて実在の人物だとすれば彼は唯一、固有名詞をもった飛騨の縄文人の男で決まり。飛騨に無数に点在する縄文遺跡が動かぬ証拠。
君:現代人のDNAは縄文人のDNAの一部を受け継いでいるのよね。混血の証拠ね。
私:うん、それどころか人類はネアンデルタールとの混血だ。現生人類はネアンデルタール人と混血していた 『遺伝人類学入門』
君:ほほほ、それを言うならヒトは犬や猫と同じ遺伝子を持っているわよ。上の図の通りだわ。
私:やられた。
君:ヒトと犬は言語も違うのよ。ほほほ