大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 古代の飛騨方言
language shift/superstratum/substratum/creolization
私:太古の飛騨方言についての考察を少しばかり。
君:なによ。わけの分からない英語の羅列で。
私:書物が何も残っていないので、これは形而上学問というわけだ。哲学ともいうし、思想とも言う。より具体的には比較言語学というもの。こうなってくると世界の諸言語が対象なので、最早、日本語の入り込む余地はない。
君:和訳だけお願いね。
私:言語変換/表層言語/基層言語/混成言語とでも訳せば当たらずとも遠からず。
君:簡単に説明してよ。
私:ローマ帝国が地中海全体を支配したら被支配国の言語は皆、イタリア語になっちゃった。これが言語変換。つまり支配者は被支配者の言語までも滅ぼし、自分達の言葉を栄えさせるというもの。
君:なるほど飛騨の縄文語は飛騨に弥生人が進出してからというもの、消滅してしまったのね。
私:「多分、消滅した」と言ったほうがいいね。哲学なんだから厳密な思索で行こう。
君:言質(げんち)を取るばかりでは嫌われるわよ。
私:いやだ、嫌われたくない。縄文語は弥生語に滅ぼされたに違いない。これならいいかな。
君:いいから次に行ってね。
私:superstratum/substratum だが、言語学でよく出てくる。一つの言語にもう一つの言語が乗っかかり新しい言語が出来るという考え。一つの言語の二層構造説。
君:つまり縄文語があったところに弥生語が乗っかかったのが弥生時代の飛騨方言というわけね。
私:いやいや、どっちが上でどっちが下か、判ったもんじゃないぜ。
君:だって弥生語が後よ。
私:縄文語が多少だが弥生語っぼくなると、立場は逆。基層が弥生語で表層が縄文語だ。
君:そんなの言葉のお遊びじゃないの。
私:問題はですね、縄文語も弥生語も消滅したという事。真相は闇の中。いったものがち。
君:それが形而上学ね。やれやれだわ。
私:creolization だが、これは両言語が互角の戦いにて二つの良いとこどりで第三番目のもっといいものが出来たのでは、という考えです。
君:なるほど、考えは出尽くしたわね。太古に飛騨に存在したかもしれないクレオール言語も消滅したのではという説。どれもこれも当たらずと言えども遠からず。或いは、近いと言えども当たらずかしら。
ほほほ