大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 古代の飛騨方言

peninsular Japonic

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私:古代朝鮮語が倭語の起源かどうか、気になる所。遺伝学的には大和民族に一番近いのが朝鮮民族なので両国の古代の言葉は近かったのか、とか。この難題に対してズバリ、はいその通りです、と言い切った二人の人物がいる。peninsular Japonic の提唱者で韓国の言語学者 Lee Ki-Moon と米国の言語学者 S. Robert Ramsey。A History of the Korean Language (2011)という本。世界で初めてといってもいいような概括的に朝鮮語の歴史を記載した英語本。
君:骨子を説明してね。
私:日本民族の考古学を一言で、日本にはデニソワ人(アジアの旧人類)はいなかった、★港川人、牛川人、三ヶ日人の三種の旧石器人類(現生人類)が大陸から渡来していた、★★続いて縄文人が渡来した、★★★遅れて弥生人が渡来し、現代日本人に至る。
君:古代のいろんなサピエンスの人達がいたのね。
私:その通り。それぞれ人骨が見つかり、DNA解析が進められた。その結果、日本人はかなりの混血である事が判明した。つまりは古代に於いて日本はアジア人の人種の坩堝(るつぼ)であったという事。
君:という事は古代日本語も古代のアジア諸国の言語の坩堝だったのかしら。
私:peninsular Japonic の提唱者のお二人の学者さんの説は、古代朝鮮語は倭語の母語 peninsular Japonic であり、半島から日本に移り住んだ弥生人が稲作と言葉をもたらし、日本語が作られた(のでは)というもの。つまり古代朝鮮語は古代日本語そのものであり、弥生人が話していたんだぞ、という仮説。
君:当たり前と言えば当たり前かしら。
私:いや、当たり前ではない。単なる仮説です。実証するものは何もない。彼らが根拠としたものは三国史記という1145年に漢文で書かれた朝鮮の歴史書の断片情報や朝鮮の郷歌(新羅時代から高麗時代初期にかけて作られた固有の歌謡で、主に『三国遺事』や『均如伝』に収録された25首が現存)という極めて少ない情報。然も情ない事に三国史記の原本は存在しない。後世に作成された写本や活字本があるだけ。とほほ
君:お二人が勝手に舞い上がった感じね。
私:まあそんなところ。言い換えれば知らなくてもよい知識。
君:なんだか味気ない話ね。
私:僕のような浅学菲才はAIに質問するに限る。
君:例えば。
私:以下のような質問をした。
<問1>朝鮮語はモーラ語ですか。
<答>朝鮮語(韓国語)は一般的には音節語に分類されます。日本語の「モーラ(拍)」と朝鮮語の「音節」は似ていますが、異なる言語単位です。

<問2>朝鮮語に有坂池上法則(母音調和の法則 vowel harmony)は有りますか。
<答>朝鮮語には日本語のそれとは異なる独自の母音調和が存在します。朝鮮語の母音調和は、母音を陽性母音と陰性母音の2つのグループに分け、1つの単語内では同じグループの母音のみが使われるという現象です。

<問3>上代特殊仮名遣いのような音韻が古代朝鮮語にもあったのでしょうか。
<答>古代朝鮮語も現代の5母音よりも多い母音を持っていたと考えられています。これは、古代朝鮮語の資料が乏しいことから推測の域を出ません。
類似性と相違点
上代特殊仮名遣い(古代日本語)古代朝鮮語
音韻現象母音の区別(甲類と乙類)母音調和(陽性・陰性・中性母音)
存在時期奈良時代以前主に中期朝鮮語まで厳格に存在
現代語への影響ほぼ消滅(現代語は5母音)擬音語などに痕跡が残る程度

君:総括は簡単ね。
私:そう。古代においてすら日本語と朝鮮語は違い過ぎます。更に一言、そもそもが解明に値する古代朝鮮語資料が無い。peninsular Japonic はつい最近に二人の言語オタクが作った空想語と言われても仕方ない。
君:但し、前置きが必要よ。
私:その通り。AIの言っている事が正しければ、という事だね。そのためには僕にAI以上の知識がないと。
君:無理でしょ。 ほほほ

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